地盤調査費用はその名の通り、家を建てる予定の土地の地盤や地質を調査するために必要な費用です。
地盤調査とは、土地がどのくらいの建物の重さに耐えられるのかを調べるための調査で、建物を建てる前に必ず必要な調査になります。
地盤調査の相場は、約25〜35万円ほどです。

地盤調査の結果、土地の地盤が、予定している建物の重さに耐えられないと判断された場合に、地盤改良工事が必要になります。
すべてに必ず必要な工事ではありませんが、必要と判断された場合に工事を行います。
地盤改良工事の費用相場は、約40〜70万円ほどです。

地下室の上に、2〜3階建ての家を建てようとすると、綿密に計算された頑丈な構造にしなければなりません。
また、通常2階建ての木造住宅の場合は構造計算がいらないことが多いですが、地下室はほとんどがRC造（鉄筋コンクリート造）でつくられ、上階の建物が木造でつくられる場合は混構造という構法となるため、構造計算が必要になります。
構造計算費用の相場は、約30〜45万円ほどです。

地下を掘るときに安全に作業が行えるように「山留（やまどめ）」という工事が必要です。
山留とは、地下を掘っている最中に周辺の地盤が崩れないように地中に鉄骨を打ち込んで固定するものです。
費用は、山留の深さや周囲の土の種類、地盤が崩れやすいかどうか、地盤から水が出るか出ないかなどによって大きく変わってきますが相場は、約150〜200万円ほどになります。

地下室のある家をつくるためには、どうしてもその土地の土を掘る必要があります。
土を掘って地下室をつくるので、たくさんの不要な土が残ってしまいます。土は地中から掘り出すと、その体積が1.3倍にもなると言われています。この大量の土を処分するのにも費用がかかるのです。
トラックでの運搬費用とも合わせると、約200万円ほどかかる場合もあります。

RC構造とは、梁や柱などの建物の主要部分を鉄筋コンクリートでつくる建物の構造のことです。RC構造は、耐久性や耐震性に優れた構造です。
RC構造設計の相場は、約100万円ほどが多いです。

地下室は、ほんのわずかな穴や隙間からでも浸水してしまうリスクがあります。
そのため、地下室の外壁の防水処理工事が必要になります。
防水対策工事の方法にはさまざまな種類があり、工事の方法により費用相場も変わってきます。

台風や大雨といった災害だけでなく、普段の生活で常に発生する雨水や結露、生活排水を汲み出すために、排水ポンプが必要になります。
排水ポンプは、予備のために2台設置しなければなりません。
ポンプ本体に工事費用をあわせた相場は、約70〜110万円ほどとなります。

地下室は、地上につくられた通常の部屋に比べ、どうしても湿気がたまりやすくジメジメとした環境になってしまいます。そのため、地下室の湿気対策はとても重要です。
地下室の湿気対策には、断熱工事を行うことに加えて、除湿機や熱交換器、自動排水システムを設置する必要があります。
こういった対策をすることで、一年中安定した湿度を保ち、快適な地下室をつくることができます。
空調設備費用の相場は以下の通りです。